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 荏原神社では毎年、創建祭である貴布禰祭が、六月には都内唯一の御神面神輿海中渡御が行われる天王祭が、そして十一月には、大鳥祭が行われています。
それぞれの祭典について、御紹介いたします。

貴布禰祭

貴布禰祭につきましては現在準備中です。

| 貴布禰祭 | 天王祭 | 大鳥祭 |

天王祭

 凡そ一三〇〇年の昔より、荏原神社の氏子区域である天王洲は、昭和初期までは海でした。室町時代、霊夢によって海面に神々しい光を放つ牛頭天王(須佐男之神)の御神面がこの地で見つけ出されたことから、御神域として禁漁区となり、京都の祇園祭に倣う神輿洗いの神事がおこなわれるようになりました。
このことから、名もなき海域が天王洲と呼ばれるようになり、時代の移り変わりとともに様々な変遷をたどって、現在では、荏原大神様のご加護のもと、近代的なビルが立ち並ぶ東京の新名所として知られています。

 天王祭は宝治元年六月、京都八坂神社より牛頭天王が当社に勧請されたことに始まります。江戸時代には大江戸夏祭りの花形として盛大を極めました。現在においても都内で唯一、御神面を神輿につけての海中渡御が行われており、荏原天王祭~かっぱ祭りとして、全国に知られています。
荏原天王祭は、御神面の須佐男之神が水神様でもあり、「かっぱ」が水神様の使いであることから、祭礼に参加する崇敬者たちを「かっぱ」になぞらえ、俗称として「かっぱ祭り」と呼ばれるようになりました。
凡そ二十五年前までは、 品川神社の神職が当社の神輿に付ける稲穂を取りにきて当社に倣っ た祭りをしていましたが、今ではお断りしています。

| 貴布禰祭 | 天王祭 | 大鳥祭 |

大鳥祭 (酉の市)

 ご祭神として、第十二代景行天皇を父にもち、倭武天皇ともいわれ、国土開拓の祖神として多くの英雄信仰があり、亡くなると八尋の白智鳥となって天に飛び去ったと言われる日本武尊(やまとたけるのみこと)をお祠りしてあります。
大鳥祭の始まりは新嘗祭の時期(十一月)であり、新穀収穫の祭り、感謝の祭りに関連して、街の発生、商工業の隆盛、そして商人の信仰が交わって始まりだしたと言われています。そして、江戸時代には商人、水商売の人たちから信仰を多く集めました。かつては、武運長久の神として武士の信仰を集めたり、豊作祈願の農民の信仰を集めたりもしました。また、お鳥さまの鳥は取に通じるとして、縁起を担ぐところから生まれたとも言われています。
当社は東海道に大きな神前町を持つ品川宿の総鎮守としてだけでなく、品川の大鳥さまとしても、かなり古くから品川はもとより、東京近郊の地域からも信仰を集めていました。そして、当社の熊手は開運出世、財福招来、厄除け、縁結び、交通安全のご利益があるといわれる、真にありがたい神器であります。年ごとに新しくお受けになり、家庭内の神聖な所にお置きください。

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