天王祭

 およそ1300年の昔より、荏原神社の氏子区域である天王洲は、昭和初期までは海でした。宝暦元年6月、霊夢によって海面に神々しい光を放つ牛頭天王(須佐之雄尊)の御神面がこの地で見つけ出されたことから、御神域として禁猟区となり、京都の祗園祭に倣う神輿洗いの神事がおこなわれるようになりました。

 このことから、名もなき海域が天王洲と呼ばれるようになり、時代の移り変わりとともに様々な変遷をたどって、現在では、荏原大神様のご加護のもと、近代的なビルが立ち並ぶ東京の新名所として知られています。

 天王祭は、宝治元年6月、京都祗園社より牛頭天王が当社に勧請されたことに始まります。江戸時代には大江戸夏祭りの花形として盛大を極めました。現在においても都内で唯一、御神面を神輿につけての海中渡御が行われており、荏原天王祭〜かっぱ祭りとして、全国に知られています。

 荏原天王祭は、御神面の須佐之雄尊が水神様でもあり、「かっぱ」が水神様の使いであることから、祭礼に参加する崇敬者たちを「かっぱ」になぞらえ、俗称として「かっぱ祭り」と呼ばれるようになりました。


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